商標登録にかかる期間、出願中の商標は保護されるか

商標登録をするには、どれくらいの期間がかかるのでしょうか。一般には出願から6カ月ほどかかります。
これですと、例えば3カ月後に販売する新商品の名称などを出願すると、間に合わないことになってしまいます。
そうした場合のために、早期審査という制度が設けられています。他社から商標権侵害の警告を受けていたり、出願商標をすでに使用しているなどの要件を満たすと、スピーディーな審査を受けられます。
ところで、商標を出願中には出願した人の権利は保護されないのでしょうか。
例えば商標を出願中に、ライバル社がその商標を使ってしまっている、というような場合です。
この場合、その商標が実際に登録されたら、その後で損害賠償を請求できることになっています。
逆に言えば他社が商標登録を出願中であれば、その商標は原則として使うべきでない、ということになります。
このように商標は出願中のものでも、一定の権利が認められているわけですね。
さて、他社が自社の登録商標を無断で使っているような場合、どのような手段がとれるのでしょうか。
一般には、まずは弁護士などが商標権侵害の警告書を相手方に送ることになります。
それでも相手方が使用を止めなかった場合には裁判を起こして、差止請求をすることになります。
また、民法に基づいて損害賠償を請求したり、謝罪広告などを求めることもできます。
逆に、もし自社が他社の商標権を侵害してしまえば、作った製品の廃棄や損害賠償、謝罪などを求められることになります。
これは自社の社会的信用も失ってしまいますし、金銭的にも大きな損害です。
このような事態にならないためにも、商標を使用する際には、他者の商標を侵害していないか、きちんと調査する必要があります。
商標の調査を行うには、やはり弁理士などの専門家に依頼するのが安心です。
なぜなら、商標が類似しているかや、指定商品や指定役務に該当しているかなどの判断は、専門家でないと難しいからです。
ご自分で一生懸命調査して他者の商標権を侵害していない、と判断しても、実は侵害していたという場合、調査の労力が無駄になってしまうだけでなく、法的責任を負ってしまうかもしれないのです。

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